全国から選ばれたこれまでの受賞校をご紹介。
エコ活動のヒントが見つかるかも!?
第3回(2014年度)グランプリ校の取り組み
内閣総理大臣賞
普及・啓発部門
青森県立名久井農業高等学校 TEAM FLORA PHOTONICS
草花による環境浄化活動
- 選評
- シンプルな仕組みなので、社会に広めやすい。高校生だからできる、素晴らしい活動。
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- 背景
- シックハウス症候群や介護施設の室内空気汚染に着目。植物による室内空気汚染の改善を目標に活動を開始しました。
- 取り組み
- 優れた二酸化炭素吸収能力を持つサンパチェンスに、アミノレブリン酸の水溶液を散布すると、二酸化炭素の吸収量が大幅にアップすることが分かりました。
- 結果
- アミノレブリン酸を散布したサンパチェンスを、介護施設やペットショップ、仮設住宅に年間約100鉢寄付。さらに研究を進め、サンパチェンスの水中根を養生し、池の浄化にもチャレンジしています。
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内閣総理大臣賞
研究・専門部門
岩手県立遠野緑峰高等学校 草花研究班
廃棄されるホップの主蔓を活用した和紙の研究と普及
- 選評
- 地域復興とホップ農業衰退の歯止めに、成果をあげた点が素晴らしい。
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- 背景
- 岩手県遠野市が栽培面積全国トップシェアを誇るホップですが、その蔓は大量に焼却処分されています。ホップ農家への貢献を目指して、蔓を使った和紙製作を始めました。
- 取り組み
- 県内の和紙工房を訪ねたことをきっかけに、ホップの皮に繊維があると知り、ホップ繊維100%でなめらかな仕上がりの和紙を完成させました。
- 結果
- 和紙で、ホップ農家の皆さんの名刺を作成。さらに、大手ビール会社へのPRを行うほか、観光ホテルや郵便局との連携により、しおりや葉書きなどの商品化にも成功しました。
- 活動内容を詳しく見る
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文部科学大臣賞
普及・啓発部門
兵庫県立篠山東雲高等学校 特産でeco and smile
山芋のグリーンカーテンでGOOD★LIFE
- 選評
- グリーンカーテンに地元の特産を使うのがユニーク。ウィルスフリーにこだわっている点も評価。
- 特産品である山の芋のウィルスフリー化(無病化)に成功。葉面積が大きく、生育期間が長い山の芋を、グリーンカーテンとして広める活動を始めました。全国にグリーンカーテンを普及するにあたって、育て方や山の芋のレシピなどを記載したパンフレットを改良。中学校では、替え歌で山の芋グリーンカーテンの作り方を伝え、楽しく取り組めるように工夫しました。
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環境大臣賞
研究・専門部門
大阪府立園芸高等学校 ビオトープ部
蝶の舞う街づくりと絶滅危惧種
昆虫少年・少女の復活プロジェクト- 選評
- 生物多様性を守る取り組みを高く評価。
- 蝶のための庭“バタフライガーデン”は、まず幼虫が食べる食餌植物の調査から。植物から種子を採取し、数年をかけてポット苗をつくり、庭に植栽します。育苗の難しさや、植栽しても蝶がなかなか飛来しないなどいくつもの壁がありましたが、研究を重ね、現在では公園や公開緑地の屋上など合計30カ所に、バタフライガーデンをつくることができました。
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審査員 南沢奈央 特別賞
研究・専門部門
千葉県成田西陵高等学校 地域生物研究部
テントウムシによる環境に優しい農業の実現を目指して
- 選評
- 無農薬栽培で人に優しく、環境にもテントウムシにも優しい取り組みで好印象。
- テントウムシのハネを接着剤で一時的に固定。“飛べないテントウムシ”が、害虫のアブラムシを食べるので、無農薬でのイチゴ栽培が実現しました。接着剤は後ではがれ、自然に還ります。
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審査員 末吉竹二郎 特別賞
普及・啓発部門
愛知県立豊田東高等学校 獣害対策プロジェクトチーム
イノシシとの共生
~学校全体での取組を目指して~- 選評
- イノシシの立場で考えるという高校生らしい視点が、とても良かった。
- 市内の山間部でのイノシシによる獣害について、学校全体で取り組みました。1年生の理科の授業で問題の解決策を考え、2、3年生では里山の調査や、調理品の開発を行いました。
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審査員 C.W.ニコル 特別賞
研究・専門部
長崎県立島原農業高等学校 食品加工部
循環型椎茸菌床栽培方法及びバイオエタノールの生成について
- 選評
- 「もったいない」の精神で素晴らしい成果をあげた。
- 特産の椎茸を商品化する際に廃棄される、柄の部分の有効利用を研究。柄のアルコール発酵によるバイオエタノールの生成と、椎茸菌床への再利用に成功し、特許を取得しました。
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毎日・エコの環・マスター賞
普及・啓発部門
東京都立つばさ総合高等学校
つばさのゴミ削減活動+あれから
- ISO14001を取得した本校では、省エネ推進などに加えてゴミの削減を徹底。教室にゴミ箱を置かず、各階のゴミステーションで9分別を実施しています。実験的に、28分別を実施したところ、飲食物の容器が最も多いことが判明。そこで、マイボトルや弁当持参のメリットを広報紙やTwitterで発信しました。10日後、再度ゴミを調査すると、容器の回収量が減り、活動の効果が認められました。私たちの次の目標は、マイボトルで飲料を購入できる自動販売機の開発、設置です。
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イオン・エコの環・トライ賞
普及・啓発部門
岐阜市立岐阜商業高等学校
「今、私たちができること」市岐商における環境保全活動
- 学校行事「市岐商デパート」では、特産の果物などを使って企画開発した商品などを、地域の方に向けて販売します。開催の前には、会場となる市内の中心街を全校生徒で清掃しました。デパートで出るたくさんのゴミは、回収し、分別。約500kgを回収したダンボールは、トイレットペーパーにリサイクルされ、後日学校に届けられます。本校では、普段から、地域の川の清掃や、校内で出るゴミの回収、分別に取り組み、学校全体で環境活動を実施しています。